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BDな日々

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『ふらんす』連載3回目とTERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)  

『ふらんす』6月号、先月末に発売されましたー。

france06_cover.jpg

「現代バンド・デシネをめぐる12章」3回目の今回は、「BDと出会う場所」と題しまして、主にBD専門店の話をしております。

france06_inner.jpg

今回は主に友人のステファン・ボージャンのお店AAAPOUM BAPOUM(アープーム・バプーム)を紹介しておりますが、ステファンによると、BD専門店ってパリだけで30くらいあるそうなんです。パリのBD専門店マップとか作ったら楽しそうですよね。フランスにいるときにそんなものを作れたらいいなあと思っていたのですが、結局仕事づくめで、マップ作成どころか、BD専門店に足を運ぶことすらままならなかったのでした。そんななか、BD専門店が集まってることで有名なサン=ミシェル界隈以外で立ち寄ることができたBD専門店が、パリ18区にあるLa bande des cinés(ラ・バンド・デ・シネ)。

bandedescines1.jpg

ここはBD専門店でも古書専門店で、店内に入ると、一面古書がズラリ。まあ、日本の古書店とそんなに変わらないか。写真の向かって左側にはフュチュロポリスの昔の本が。ほ… ほしい…!

bandedescines2.jpg

さて、話は全然変わりますが、友人のグリーンディレクター/フラワーアーティストの塚田有一さんが神保町にステキなアトリエをお持ちで(どうステキかと言うと、下の写真みたいな感じにステキなわけですが…)、たまにそこでイベントをやっていらっしゃいます。文芸評論家・アンソロジストの東雅夫さんと「緑蔭幻想詩華集」というイベントやってたり、僕も『かわいい闇』関係のイベントでご一緒させていただいたり、最近では、友人の小説家仙田学くんと一緒に「いつかのものがたり」というイベントも一緒にやらせていただいています。

terrainvague2.jpg

で、せっかくのステキな場所なので、もう少しくだけたイベントもやりましょうよということで、塚田さんを中心に新たに一連の小イベントシリーズを始めることになりました。題してTERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)。terrain vagueというのはフランス語で、都市部にある“空き地”のことです。空き地にみんなが集まるみたいな感じで、いろんな人が集まって、お互いに刺激を受けることができるような場所になったらステキですよね。とりあえずTERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)のブログも作りました。

イグナシ・デ・ソラ=モラレス・ルビオーという人にそのものズバリ「テラン・ヴァーグ」という文章がありまして(磯崎新+浅田彰監修『Anyplace』NTT出版、1996年所収)、そこで語られているテラン・ヴァーグは、都市的秩序とか生産的効率性に対する抵抗としての不安定性・不明確性(フランス語のvagueにはそういう意味があります)で、それはそれで魅力的ですが、僕がイメージするのは、例えばルネ・ゴシニー&ジャン=ジャック・サンペの『プチ・ニコラ』に、子供たちが空き地=テラン・ヴァーグでサッカーをしていると、いつの間にか大人たちがそこに交じり、子供たちそっちのけで、サッカーに夢中になってしまうエピソードがあるんですが、あんな感じ。

terrainvague_texte.jpg
イグナシ・デ・ソラ=モラレス・ルビオー「テラン・ヴァーグ」(磯崎新+浅田彰監修『Anyplace』NTT出版、1996年)

terrainvague_petitnicolas.jpg
子供たちから空き地を奪う大人の図。よく見ると、昔読んでたときにわからない単語を調べた形跡があって我ながらかわいい
(Sempé-Goscinny, Les récrés du petit Nicolas, Folio)


イベントと言っても、そんな仰々しいものではなく、あるテーマをめぐる雑談とか読書会とか朗読会とか、時には小規模な講演や演奏会であってもいいし、とそんな話を塚田さんとはしています。90年代とかとはだいぶ文化をめぐる状況が変わってきていて、何かを知りたいと思えば、インターネットですぐに知ることができる時代ではありますが、情報が多すぎてなかなかそのとっかかりを作れない気がします。例えば、僕だったら、日本の現代小説を読んでみたいなぁとかブルースをいろいろ聞いてみたいなぁと思っていても、仕事で忙しかったりなんだりで、なかなか一歩を踏み出すことができない。でも、そういうのは、ふとした出会いとか偶然とかがあると、すんなり先に進めてしまったりするのも事実で、このTERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)がそんな出会いを提供する場所になったら楽しいだろうなと思います。僕は2006年からバンド・デシネ研究会の代表みたいなことをしてまして、最近は林聡宏くんにお任せしちゃってるんですが、当時は月1でBDファンとか専門家とかが集まってワイワイやってました。イメージとしてはあれのもっといろんなテーマが集まったヴァージョンみたいな感じでしょうか。基本平日の夜にやるような感じで、料金は場所代として最低限500円、あとはテーマ次第でゲストがいたりしたらもうちょい高めとか、そんな感じになるかと思います。何かいいネタがあるんだけどという方はぜひご相談ください(笑)!

で、その一発目として、言いだしっぺの僕が、6月10日(水)の19時からバンド・デシネの集まりを催すことになりました。

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ) vol.1
テーマ:バンド・デシネ
日時:6月10日(水)19時から21時
場所:東京都千代田区西神田2-4-1 東方学会本館三階33−2号室 リムグリーン
料金:500円
お問い合わせ:terrainvague2015@gmail.com
※事前の申し込みは不要です。会場費として500円いただきますが、ふらりとお寄りください。途中参加、途中退席も自由です。

ちょっと急ですね(笑)。急だけど、いいんです。そもそもそんなちゃんとしたイベントという感じではなく、バンド・デシネって何か聞いたことがあるけど、あんまりちゃんと見たことがないみたいな人が、興味本位でふらりとやってきてくれたり、ちょっとバンド・デシネについておしゃべりしたいという人が寄ってくれる、それくらいの感じで。仕事帰りとか学校帰りにぜひお寄りください!
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