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BDな日々

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パリ到着  

BD翻訳の原です。2013年12月1日からしばらくフランスに滞在することになりました。渡仏10日前に糖尿病(!)が発覚し、緊急入院するというバタバタのなか、どうにかこうにかパリに到着し、宿泊先に落ち着くことができました。ちょうどいい機会なので、メモの意味も込めて、これからBD関連の話題を中心にブログを書いていこうと思います。
※BDは「ベーデー」と読み、Bande Dessinée(バンド・デシネ)の短縮形で、フランス、ベルギーを中心としたフランス語圏のマンガのことです。日本ではメビウスやエンキ・ビラル、フランソワ・スクイテン、ニコラ・ド・クレシーといった作家が有名です。詳しくは監修させていただいた『はじめての人のためのバンド・デシネ徹底ガイド』をご覧ください。

そもそもどうしてフランスに来ることになったかというと、実はフランスにはCNL(Centre National du Livre:フランス書籍センター)という機関がありまして、既に翻訳出版が決まっていて、それに関連してフランスへの滞在を希望している翻訳者に奨学金を出してくれるという夢のようなシステムがあるんです。
http://www.institutfrancais.jp/ifjapon/cooperation/sapl/cnl/

僕の場合は、年明けに小学館集英社プロダクションから出るフィリップ・ドリュイエ『ローン・スローン(仮)』の翻訳をさせていただけることになっていて、その関連で渡仏できることになりました。

滞在期間はなんと3カ月! 実はいろいろと翻訳のお仕事をさせていただいているにもかかわらず、今回が初めての渡仏だったりします。フランス語を勉強し始めてからもう10年以上経ちますが、学生時代はフランスという国は正直どうでもよく、文学や映画や美術に関心があっただけで、特にフランスに行きたいとは思っていませんでした。BDに関わるようになって初めてフランスに行きたいと思うようになったんですが、今回ようやく渡仏できることになったわけです。初めてのフランスでたっぷり3カ月滞在できるというのはありがたい限りです。

滞在先はパリの10区。東駅の目と鼻の先にあるCentre international d’accueil et d’échanges des Récollets(“レコレ国際交流宿泊センター”とかそんな感じでしょうか)というところ。修道院を改修した宿泊施設だそうです。中庭に面して回廊があって、修道院の面影が残っています。

東駅
gare_est.jpg

レコレ外観
recollets.jpg

レコレ中庭
recollets2.jpg

そして、僕が泊まる部屋はこんな感じ。2階建てになっていて、上が寝るところです。
heya1.jpg

heya2.jpg


窓の向こう側にはジャルダン・ヴィルマンという公園が見えたりして、なかなか気持ちのいい場所です。すぐ近くにサン=ロラン教会というステキな教会もあります。少し歩くとサン=マルタン運河があり、散歩をするのに格好の場所です。残念なのはシャワーだけで浴槽がないこと。まあ、仕方ないか。

サン=ロラン教会
eglise.jpg

サン=マルタン運河
canal.jpg

フランスについては、フランス人や渡仏経験のある日本人の知り合いからいろいろ聞いてはいたのですが、いざ来てみると、いくらフランス語が少しは話せるとはいえ、いろいろたいへんなんだなあと実感しました。空港に着いて自販機で飲み物を買おうとしたら、いきなりユーロ紙幣使えないし。紙幣しか持ってねーっつーの(まあ、そのあと、外のキオスクで普通に買えたわけですが)。

パリの宿泊先の受付が12月2日(月)からだったこともあり、初日は空港近くのホテルに宿泊。荷物も多いので、翌朝タクシーでパリまで行こうとして、ホテルのフロントでタクシーを呼んでもらえるか尋ねたら、トラック関係か何かのストで道路に制限がかかっているからタクシーに乗らないほうがいいと言われ、一旦空港に戻り、高速郊外鉄道かバスを利用することに。高速郊外鉄道のほうがパリの滞在先に近いのでそっちに乗ろうとしたら(ちなみに高速郊外鉄道の自販機も紙幣使えません)、事故があったとかで、それにも乗れないことになり……。そうこうしているうちに、滞在先の受け入れ時間の関係で、ちょっと時間をつぶす必要が出てきてしまい、イートインのあるコンビニみたいなところへ。10.3ユーロの買い物をしたんですが、13ユーロと勘違いをしてまごまごしてたら、言われましたよ、レジの女の子に。Putain!(「ピュタン!」罵り言葉の一種です)と。まあ、そんなにひどいニュアンスを帯びていないのかもしれませんし、そうであってほしいと思いますが……。見かねた後ろのおばさんが小銭を出してくれましたが、恥ずかしいやら、申し訳ないやらで、フランスの第一印象は最悪です。

その後、結局、ロワッシー・バスでオペラ座前に到着(インフォメーションで二度別の人にバス乗り場の場所を聞きましたが、聞く人によって第3ターミナルだったり、第1ターミナルだったり……)。ともあれどうにかパリ市内には到着でき、そこからタクシーに乗ってようやく宿泊先にたどり着きました。いきなり電球がいくつか切れてたりしたわけですが、まあまあそれくらいは……。

まずは買い出しということで近くのFranprix(フランプリ)というスーパーへ。いろいろ購入してレジ前で順番を待ってたら、レジのおばちゃんに何やってんのみたいな感じで「ムッシュー、かごの中身を出して」と言われ。へ?って感じだったんですが、フランスでは自分でカゴから商品を出してレジに通してもらうんですね。

また、ちょっとした家電を買おうとDartyという家電専門店に行ったら、倉庫から商品を取り出すのになぜか20分くらい待たされたり……。さすがに悪いと思ったのか、レジの女の子からDésolé(すみません)と言われました。フランス人にDésoléと言わせる快感についてはじゃんぽ~る西さんの『パリの迷い方』(集英社)をぜひご参照ください(現在は『パリ、愛してるぜ~ 男一匹パリ暮らし』と増補改題し、飛鳥新社から続刊ともども刊行中)。

Dartyには2日連続で行ったんですが、家電量販店であるにもかかわらず、なぜか電気スタンドとかは売ってないんですよね。スタンドが欲しいんだけどと聞いたら、向かいの照明を扱ってる店に行ってくれと言われました。電気スタンドなんて、日本ならスーパーのオーケーにだってあったりするわけですが、そこは習慣の違いでしょう。あと、なぜかヒゲ剃り(電動じゃないヤツ)が見つからず、12月5日現在ヒゲもじゃで過ごしています。

それからカフェでコーヒーを飲んでいたら、カップルでお茶していたイタリア人女性の携帯が盗まれるという事件があったりもしました。どうやらすぐ横でお茶していた人物がパンのカゴか何かを差し出して、女性の注意を引いている間にサッと盗んだようなのですが、カフェの主人や隣の老夫婦が集まってきてやんややんや。少し離れていた僕にも、おじいさんが「パリだからね。荷物はよく見とかなきゃダメだよ」と忠告してくれました。

しかし、たった数日でいろいろあるものだなあ。来たばっかで不慣れなこともあるので、当然かもしれませんが。イヤな思いをすることもありますが(晩方、買い物帰りに歩いてたら、どこからともなく男が現れ、100メートルくらいずっとついて来て、「おまえ名前何てんだ? うんこだろ?」とか囃し立てられたり。子どもか!)、それでも日本とは違った人間臭さみたいなものがあり、楽しんで生活しております。

パリ到着直後ということもあり、今回はBDとは関係のない話ばかりでしたが、最後にちょっとBD関連の話題を。東駅構内にFnac(フランスのTSUTAYAみたいなものと言われます)があるんですが、そこを覗いていたら、『カニカニレボリューション』(拙訳、飛鳥新社)の翻訳があるアルチュール・ド・パンスのPéchés Mignon(『かわいい罪』)の特装版を見つけました。『かわいい罪』については以前BDfileで紹介させていただいたので、そちらをご覧ください。ちょっとエッチな作品なんですが、外装がジッパーになっていて、それを脱がすと本が出てくるというよくできたかわいい作りです。
pechesmignons.jpg

それから12月頭からちょうど大塚英志さんが渡仏されていたのですが、パリにいらっしゃる機会にKABOOM(『カブーム』)という雑誌の編集長ステファン・ボージャンがインタビューするということで、ご一緒させていただきました。BDショップめぐりにも同行させていただいたのですが、とても楽しかったです。大塚英志さんのフランスでの活動についてはいずれどこかで記事になるといいのですが。『カブーム』やパリのBDショップについてはいずれまた。

ということで、こんな感じで今後3カ月、いろいろとご報告していきたいと思います。
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category: 日記

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コメント

さっそくいろんな洗礼を受けているようですね。まだまだ序の口、がんばってください。楽しみに読ませていただきます。

URL | Kigalisoupe #-
2013/12/05 18:37 | edit

ご無沙汰してます。
パリ滞在、楽しんでください!
来月は、オングレムのフェスティバルもありますね。

URL | Ikuko #sagTzfCg
2013/12/06 06:20 | edit

>Kigalisoupeさん
パリの店員のとげとげしさにはどうもまだなじめません。こないだもOrangeという携帯ショップで、店員がこっちを向いて「ムッシュー?」と話しかけてきたから、要件を伝えたら、実は僕の後ろの客に話しかけていて、「あんたじゃないよ」みたいなことを言われ、いたく傷つきました(笑)。まあ、そのあと、普通に対応してくれたから、いいんですけど。

>Ikukoさん
お久しぶりです! どちらにお住まいでしたっけ? 機会があれば、久しぶりにお会いしたいですね! Angoulêmeには行く予定です!

URL | 原正人 #-
2013/12/08 18:15 | edit

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